年末年始をはさむ転職スケジュール|1月入社・4月入社から逆算する日付表

公開・編集:2026年10月28日。金額・日程は明記した条件の例で、勤務先・利用先の最新の規程や公式案内を確認してください。

結論

日付は、就業規則の申し出期限を「1か月前」、応募から内定までを「約6週間」と仮に置いた例です。実際の期限と選考期間は会社によって違うため、自分の条件に置き換えて使ってください。

根拠1:求人が増える時期(厚生労働省 一般職業紹介状況)

厚生労働省は毎月、全国のハローワークの求人・求職の状況を「一般職業紹介状況」として公表しています。下の表は、参考統計表にある新規求人数(パートタイムを含む、季節調整をしていない原数値)です。

月2024〜25年2025〜26年
10月919,114人(2024年)860,362人(2025年)
11月802,467人719,092人
12月790,791人772,097人
1月907,161人(2025年)865,721人(2026年)
2月840,398人775,124人
3月806,519人785,351人

読み取れることは3つです。

注意点として、原数値は月ごとの開庁日数や季節の影響をそのまま含みます。また、ハローワークに出された求人の数で、転職サイトや転職エージェントの求人の数ではありません。「1月に新しい求人が出やすい」という傾向をつかむ材料として使い、個別の求人の多さは、応募したい職種の求人を実際に見て確かめてください。2026年は前年同月より少ない月が多く(2026年8月は前年同月比3.4%減)、数字は毎月の公表で更新されます。

根拠2:年末年始に止まるもの

逆算表A:2027年1月に入社する

時期・期限すること
10月〜11月上旬応募と書類選考。10月は求人が多い月(2025年は年間2番目)
11月中旬〜下旬面接・内定。入社日(例:1月4日以降)と条件を書面で確認
11月30日(月)まで今の勤務先に退職を申し出る(就業規則が1か月前の場合)
12月1日〜25日(金)引き継ぎ、有給休暇の消化、入社書類の提出
12月29日〜1月3日官公庁・多くの企業が休み。手続きは進まない前提で
12月31日(木)退職日の例
1月4日(月)以降入社

計算例:有給休暇が10日残っている場合

会社の休日が土日と12月29日〜1月3日、退職日が12月31日(木)、11月30日に退職を申し出た場合で計算します。2026年12月は1日〜28日の間に祝日がありません。

期間日数内容
12月1日(火)〜14日(月)出勤10日引き継ぎ。12月14日が最終出社日
12月15日(火)〜28日(月)有給10日平日10日を有給休暇にする
12月29日(火)〜31日(木)会社の休日有給は使えない。12月31日が退職日

有給を使い切ると、引き継ぎに使える出勤日は10日しかありません。引き継ぎに時間がかかる仕事なら、申し出を11月中旬に早めるか、入社日を1月中旬以降にして退職日を後ろにずらすと、日程に余裕ができます。年末年始の休みが会社の休日でない場合(交代勤務の職場など)は、日数の数え方が変わります。

1月入社は、冬のボーナスと時期が重なります。賞与の規程に「支給日に在籍している人に支給する」とある場合は、退職日を支給日より後にする必要があります。

税金の手続きも年末に関係します。国税庁の説明では、12月に支給されるべき給与を受け取った後に退職した人は、年の途中でも今の勤務先の年末調整の対象になります。11月以前に退職して年内に再就職しない場合は年末調整の対象にならず、税金が戻るかどうかは自分で確定申告して確かめます。退職日を決めるときに、12月の給与の支給日も確認しておきましょう。

逆算表B:2027年4月に入社する

時期・期限すること
12月職務経歴書の作成、条件の優先順位づけ、応募先の候補リスト作り
12月29日〜1月3日企業の手続きは止まりやすい。書類の仕上げに使う
1月4日(月)〜1月下旬応募を集中させる。2025年は1月が最多。2026年は確認した1〜8月の範囲での比較
2月上旬〜中旬面接・内定。入社日を4月1日(木)などで確定
2月26日(金)まで退職を申し出る(2月28日は日曜のため、最後の平日に)
3月引き継ぎと有給休暇の消化
3月31日(水)退職日の例
4月1日(木)入社

有給休暇が残っている場合は、最終出社日がその日数分だけ早くなります。たとえば3月に有給を10日使うなら、引き継ぎは3月中旬までに終える計画にします。退職の申し出から退職日までの手続き(雇用保険・健康保険・年金)は転職時の退職手続きにまとめています。

1月入社と4月入社のちがい

比べる点1月入社4月入社
応募の時期10月〜11月上旬1月〜2月上旬
その時期の新規求人10月は多いが11月は少ない2025年は1月が年間最多(2026年は確認した1〜8月の範囲で1月が最多)
年末年始の影響入社直前に休みがあり、書類の締め切りが早まる準備期間として使える
冬のボーナス支給日と退職日の順番に注意受け取ってから活動しやすい
年末調整12月給与の受け取り後の退職かで扱いが変わる新しい勤務先で翌年分を行う

年収や通勤時間など、内定の条件を比べるときは内定の年収と時間の比べ方が使えます。初めての転職で何から始めるか迷う場合は初めての転職の進め方を先に読んでください。

注意すること

よくある質問

Q. 年末年始に応募しても意味はありますか。
A. 応募の受け付け自体はできますが、企業が休みの間は選考が進みにくいです。書類を年内に仕上げ、1月4日以降の早い時期に応募すると、求人が増える1月に間に合います。

Q. 12月に面接を受けて1月入社にできますか。
A. 退職の申し出期限が1か月前の会社では、12月上旬に内定と退職の申し出が済めば、1月中の入社日に合わせられる場合があります。年末年始の休みで手続きが止まる分を見込み、入社日を1月中旬以降にする方法もあります。

Q. 内定先が年末年始休みの間に連絡が必要になったらどうしますか。
A. 休みの間は返事が来ないことがある前提で、休みに入る前に、入社日・初日の持ち物・提出書類の期限・休み明けの連絡先を確認しておきます。聞いておけば、1月4日以降に慌てずに済みます。

Q. 1月は本当に求人が多いのですか。
A. ハローワークの新規求人数(原数値)では、2025年・2026年とも1月が12月より1割以上多くなっています。ただし民間の転職サイトの求人数とは別の統計なので、目安として使ってください。

出典

求人の数は実人数や採用確率ではありません。統計表の「新規求人数(実数・含パート)」を使った月次比較で、2026年10〜12月を含む年間の結果はまだ確認していません。

厚生労働省の参考統計表(原表)

厚生労働省の参考統計表(原表)