年末年始をはさむ転職スケジュール|1月入社・4月入社から逆算する日付表
公開・編集:2026年10月28日。金額・日程は明記した条件の例で、勤務先・利用先の最新の規程や公式案内を確認してください。
結論
- 2027年1月に入社したいなら、就業規則の「退職は1か月前までに申し出る」に合わせて、11月30日(月)ごろまでに内定を受けて退職を申し出る必要があります。逆算すると、応募は10月〜11月上旬が目安です。年末年始の休みに入ると企業の手続きが止まるため、入社書類は12月25日(金)ごろまでにそろえます。
- 2027年4月に入社したいなら、3月31日(水)退職から逆算して、2月26日(金)ごろまでに退職を申し出ます。応募は1月〜2月上旬に集中させ、12月と年末年始は書類作りと求人の下調べに使うと日程に無理がありません。
- 求人が増える時期は、公的データで確かめられます。厚生労働省「一般職業紹介状況」(ハローワークの集計)では、新規求人数(原数値)は2025年は1月が年間で最も多く、2026年も確認した1〜8月の範囲では1月が最も多く、12月より1割以上増えています。
日付は、就業規則の申し出期限を「1か月前」、応募から内定までを「約6週間」と仮に置いた例です。実際の期限と選考期間は会社によって違うため、自分の条件に置き換えて使ってください。
根拠1:求人が増える時期(厚生労働省 一般職業紹介状況)
厚生労働省は毎月、全国のハローワークの求人・求職の状況を「一般職業紹介状況」として公表しています。下の表は、参考統計表にある新規求人数(パートタイムを含む、季節調整をしていない原数値)です。
| 月 | 2024〜25年 | 2025〜26年 |
|---|---|---|
| 10月 | 919,114人(2024年) | 860,362人(2025年) |
| 11月 | 802,467人 | 719,092人 |
| 12月 | 790,791人 | 772,097人 |
| 1月 | 907,161人(2025年) | 865,721人(2026年) |
| 2月 | 840,398人 | 775,124人 |
| 3月 | 806,519人 | 785,351人 |
読み取れることは3つです。
- 1月は12月より、2025年で約14.7%(116,370人)、2026年で約12.1%(93,624人)増えています。
- 2025年の1年間では、1月(907,161人)が最も多く、次が10月(860,362人)でした。2025年の月平均(約80.5万人)より約12.7%多い水準です。
- 11月・12月は1年の中で少ない月です。2025年11月(719,092人)は前年同月より10.4%少なくなっています。
注意点として、原数値は月ごとの開庁日数や季節の影響をそのまま含みます。また、ハローワークに出された求人の数で、転職サイトや転職エージェントの求人の数ではありません。「1月に新しい求人が出やすい」という傾向をつかむ材料として使い、個別の求人の多さは、応募したい職種の求人を実際に見て確かめてください。2026年は前年同月より少ない月が多く(2026年8月は前年同月比3.4%減)、数字は毎月の公表で更新されます。
根拠2:年末年始に止まるもの
- 官公庁・ハローワーク:行政機関の休日に関する法律で、12月29日〜1月3日は休みです。2026〜27年は12月29日(火)〜1月3日(日)で、1月4日(月)から開きます。
- 企業の採用・人事:年末年始の休みは会社ごとに決まっていて、法律の定めはありません。休みの前後は面接の日程が組みにくく、内定通知や入社書類のやりとりも休み明けにずれることがあります。
- 今の勤務先:退職の相談や有給休暇の申請、引き継ぎの段取りは、休みに入る前に済ませる必要があります。会社の休日には有給休暇を使えない点にも注意します。
逆算表A:2027年1月に入社する
| 時期・期限 | すること |
|---|---|
| 10月〜11月上旬 | 応募と書類選考。10月は求人が多い月(2025年は年間2番目) |
| 11月中旬〜下旬 | 面接・内定。入社日(例:1月4日以降)と条件を書面で確認 |
| 11月30日(月)まで | 今の勤務先に退職を申し出る(就業規則が1か月前の場合) |
| 12月1日〜25日(金) | 引き継ぎ、有給休暇の消化、入社書類の提出 |
| 12月29日〜1月3日 | 官公庁・多くの企業が休み。手続きは進まない前提で |
| 12月31日(木) | 退職日の例 |
| 1月4日(月)以降 | 入社 |
計算例:有給休暇が10日残っている場合
会社の休日が土日と12月29日〜1月3日、退職日が12月31日(木)、11月30日に退職を申し出た場合で計算します。2026年12月は1日〜28日の間に祝日がありません。
| 期間 | 日数 | 内容 |
|---|---|---|
| 12月1日(火)〜14日(月) | 出勤10日 | 引き継ぎ。12月14日が最終出社日 |
| 12月15日(火)〜28日(月) | 有給10日 | 平日10日を有給休暇にする |
| 12月29日(火)〜31日(木) | 会社の休日 | 有給は使えない。12月31日が退職日 |
有給を使い切ると、引き継ぎに使える出勤日は10日しかありません。引き継ぎに時間がかかる仕事なら、申し出を11月中旬に早めるか、入社日を1月中旬以降にして退職日を後ろにずらすと、日程に余裕ができます。年末年始の休みが会社の休日でない場合(交代勤務の職場など)は、日数の数え方が変わります。
1月入社は、冬のボーナスと時期が重なります。賞与の規程に「支給日に在籍している人に支給する」とある場合は、退職日を支給日より後にする必要があります。
税金の手続きも年末に関係します。国税庁の説明では、12月に支給されるべき給与を受け取った後に退職した人は、年の途中でも今の勤務先の年末調整の対象になります。11月以前に退職して年内に再就職しない場合は年末調整の対象にならず、税金が戻るかどうかは自分で確定申告して確かめます。退職日を決めるときに、12月の給与の支給日も確認しておきましょう。
逆算表B:2027年4月に入社する
| 時期・期限 | すること |
|---|---|
| 12月 | 職務経歴書の作成、条件の優先順位づけ、応募先の候補リスト作り |
| 12月29日〜1月3日 | 企業の手続きは止まりやすい。書類の仕上げに使う |
| 1月4日(月)〜1月下旬 | 応募を集中させる。2025年は1月が最多。2026年は確認した1〜8月の範囲での比較 |
| 2月上旬〜中旬 | 面接・内定。入社日を4月1日(木)などで確定 |
| 2月26日(金)まで | 退職を申し出る(2月28日は日曜のため、最後の平日に) |
| 3月 | 引き継ぎと有給休暇の消化 |
| 3月31日(水) | 退職日の例 |
| 4月1日(木) | 入社 |
有給休暇が残っている場合は、最終出社日がその日数分だけ早くなります。たとえば3月に有給を10日使うなら、引き継ぎは3月中旬までに終える計画にします。退職の申し出から退職日までの手続き(雇用保険・健康保険・年金)は転職時の退職手続きにまとめています。
1月入社と4月入社のちがい
| 比べる点 | 1月入社 | 4月入社 |
|---|---|---|
| 応募の時期 | 10月〜11月上旬 | 1月〜2月上旬 |
| その時期の新規求人 | 10月は多いが11月は少ない | 2025年は1月が年間最多(2026年は確認した1〜8月の範囲で1月が最多) |
| 年末年始の影響 | 入社直前に休みがあり、書類の締め切りが早まる | 準備期間として使える |
| 冬のボーナス | 支給日と退職日の順番に注意 | 受け取ってから活動しやすい |
| 年末調整 | 12月給与の受け取り後の退職かで扱いが変わる | 新しい勤務先で翌年分を行う |
年収や通勤時間など、内定の条件を比べるときは内定の年収と時間の比べ方が使えます。初めての転職で何から始めるか迷う場合は初めての転職の進め方を先に読んでください。
注意すること
- 就業規則の申し出期限は「1か月前」とは限りません。2か月前、3か月前と決めている会社もあります。期間の定めのない雇用では、民法627条1項により申し入れから2週間で雇用が終わりますが、就業規則との関係は解釈が分かれるため、退職日は会社と話し合って書面に残します。
- 内定から入社までの期間は、企業によって待ってもらえる長さが違います。内定の時点で入社日をはっきり伝え、書面で確認します。
- 転職エージェントや求人サイトを使う場合は、運営会社の許可番号や手数料の公開状況を転職サービスDBで確かめられます。
よくある質問
Q. 年末年始に応募しても意味はありますか。
A. 応募の受け付け自体はできますが、企業が休みの間は選考が進みにくいです。書類を年内に仕上げ、1月4日以降の早い時期に応募すると、求人が増える1月に間に合います。
Q. 12月に面接を受けて1月入社にできますか。
A. 退職の申し出期限が1か月前の会社では、12月上旬に内定と退職の申し出が済めば、1月中の入社日に合わせられる場合があります。年末年始の休みで手続きが止まる分を見込み、入社日を1月中旬以降にする方法もあります。
Q. 内定先が年末年始休みの間に連絡が必要になったらどうしますか。
A. 休みの間は返事が来ないことがある前提で、休みに入る前に、入社日・初日の持ち物・提出書類の期限・休み明けの連絡先を確認しておきます。聞いておけば、1月4日以降に慌てずに済みます。
Q. 1月は本当に求人が多いのですか。
A. ハローワークの新規求人数(原数値)では、2025年・2026年とも1月が12月より1割以上多くなっています。ただし民間の転職サイトの求人数とは別の統計なので、目安として使ってください。
出典
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」(確認日:2026年10月28日)
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和7年12月分及び令和7年分)について」参考統計表(2026年1月30日公表、確認日:2026年10月28日)
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年8月分)について」参考統計表(2026年10月2日公表、確認日:2026年10月28日)
- 国税庁 タックスアンサー No.2665「年末調整の対象となる人」(確認日:2026年10月28日)
- e-Gov法令検索「民法」第627条(確認日:2026年10月28日)
- e-Gov法令検索「行政機関の休日に関する法律」(確認日:2026年10月28日)
求人の数は実人数や採用確率ではありません。統計表の「新規求人数(実数・含パート)」を使った月次比較で、2026年10〜12月を含む年間の結果はまだ確認していません。