保育士の転職サイトを厚労省データで比べる|就職者数・6か月以内離職・手数料率
平均手数料率は厚生労働省資料p.3の全体平均です。離職率の全国値は別資料・別年度のため、同じ集団の関係や因果を示すものではありません。
※この記事にはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を含む場合があります。確認日:2026年10月27日
結論
- 紹介で保育の仕事に就いた人の6か月以内の離職率は全国14.5%(令和5年度)です。医師4.8%・看護12.9%より高く、介護19.9%より低い水準です。
- 保育の紹介手数料率の平均は24.3%(令和6年度実績)で、医師・看護・介護より高めです。手数料は保育園などの求人側が払い、求職者は払いません。
- 主な保育士向けサービスの公開データは、運営会社(許可番号)単位の数字です。保育士以外の職種も合算されている場合があるので、「判明せず」の多さとあわせて読む必要があります。
保育の平均値:まずは基準を知る
各社の数字が高いか低いかは、保育の平均と比べると判断しやすくなります。厚生労働省の資料によると、保育の値は次のとおりです。
| 項目 | 保育 | (参考)看護 | (参考)介護 |
|---|---|---|---|
| 平均手数料率(令和6年度実績) | 24.3% | 21.6% | 20.2% |
| 6か月以内の離職率(令和5年度、全国) | 14.5% | 12.9% | 19.9% |
| 「判明せず」の割合(同上) | 1.1% | 0.3% | 0.6% |
出典:厚生労働省「職業紹介事業における職種別手数料、離職状況について」(手数料率は事業所ごとの単純平均、保育はn=99)、同「地域ブロック別の職種別離職率について」(令和5年度実績)。
地域ブロック別の保育の離職率は、東北11.0%から四国16.7%まで幅があります。近畿は14.4%、南関東は14.8%です。地域は紹介会社の事業所の所在地で分けたもので、保育園の所在地ではありません。全地域の表は職種別の手数料率と離職率にあります。
主な保育士向けサービスの公開データ
厚生労働省「人材サービス総合サイト」の事業所詳細から、保育士を扱う主なサービスの運営会社の数字をまとめました。並びはサービス名の五十音順で、順位ではありません。
| サービス(運営会社) | 許可番号 | 無期雇用の就職者(令和6年度) | 6か月以内の離職率(令和6年度) | 判明せず | 保育士の手数料実績率(令和7年度) | 返戻金制度 | 保育分野の適正事業者認定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ウェルミージョブ(株式会社エス・エム・エス) | 13-ユ-190019 | 49,960人 | 12.7% | 0人 | 26.3% | 有 | 有(03001(2)) |
| 株式会社ネオキャリアの保育士紹介 | 13-ユ-070309 | 2,467人 | 26.1% | 1,142人(46.3%) | 上位5職種に掲載なし※ | 有 | 表示なし |
| 保育士バンク!(株式会社ネクストビート) | 13-ユ-306160 | 2,643人 | 12.3% | 0人 | 27.6% | 有 | 有(03006(2)) |
| マイナビ保育士(株式会社マイナビ) | 13-ユ-080554 | 27,895人 | 11.9% | 5,169人(18.5%) | 上位5職種に掲載なし | 有 | 有(03007(2)) |
| レバウェル保育士(レバウェル株式会社) | 13-ユ-309623 | 25,141人 | 12.4% | 21人(0.1%) | 30.2% | 有 | 有(03015(1)) |
出典:人材サービス総合サイトの各事業所詳細(令和8年8月1日〜10月1日現在の掲載、確認日:2026年10月27日)。離職率は令和6年度の欄の「離職者数÷無期雇用の就職者数」で計算。数字は運営会社(許可番号)単位で、保育士以外の職種(看護・介護・事務など)も含みます。サービス単体の数字ではありません。※ネオキャリアは別表に保育士27.0%(令和7年度)の記載あり。
読むときの注意は3つです。
- 合算に注意:マイナビ・エス・エム・エス・レバウェルは、看護や介護など多くの職種を同じ許可番号で扱っています。保育だけの離職率ではありません。
- 「判明せず」に注意:辞めたかどうか把握できなかった人が多いと、離職率は低く見えます。マイナビは18.5%、ネオキャリアは46.3%が「判明せず」です。
- 未掲載はゼロではない:手数料実績率は、就職件数の多い上位5職種だけが公開されます。保育士の欄がなくても、手数料がゼロという意味ではありません。
適正事業者認定と返戻金制度
医療・介護・保育の分野には、厚生労働省の委託事業として「適正な有料職業紹介事業者」の認定制度があります。認定は会社単位・分野単位です。上の表のうち4社は保育分野の認定番号が事業所詳細に表示されていました。くわしくはお祝い金の禁止と適正事業者認定をご覧ください。
返戻金制度は、紹介した人が早く辞めた場合に、紹介会社が保育園などに手数料の一部を返すしくみです。表の5社はいずれも「有」ですが、期間や割合は会社ごとに違います。読み方は返戻金制度の解説にまとめました。
面談で聞いておきたい5つのこと
- 紹介される園の、ここ1〜2年の保育士の入れ替わりの状況
- 配属クラス、担任か補助か、持ち帰り仕事の有無
- 求人票の勤務時間と、早番・遅番・土曜保育の実際の回数
- 入社後に困ったとき、いつまで相談に乗ってもらえるか
- 同じ園に、ほかの紹介会社からも応募が出ていないか
保育士の仕事内容や資格については保育士の職種ページもご覧ください。
よくある質問
Q. 保育の離職率14.5%は、保育士全体の離職率と同じですか?
A. 違います。この値は、紹介会社の紹介で無期雇用に就いた人のうち、6か月以内に辞めた人の割合です(令和5年度)。保育士全体の離職率とは対象も期間も異なります。
Q. 離職率が低いサービスを選べば安心ですか?
A. 離職率だけでは判断できません。運営会社単位の合算であること、「判明せず」の多さ、年度の違いをそろえて見る必要があります。
給料と、帰ってからの時間。両方並べてみよう。