職種別に見る転職エージェントの手数料率と6か月以内の離職率|医師・看護・保育・介護(厚労省資料)

平均手数料率は厚生労働省資料p.3の全体平均です。離職率の全国値は別資料・別年度のため、同じ集団の関係や因果を示すものではありません。

※この記事にはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を含む場合があります。確認日:2026年10月27日

結論

職種別の手数料率:医療・介護・保育は20〜30%台前半が中心

2025年4月から、職業紹介事業者は、職種別の手数料実績率を公開することになりました。手数料は求人企業が払うもので、求職者が払うものではありません(くわしくは手数料と公開情報の見方)。

厚生労働省は、この公開情報をもとに資料「職業紹介事業における職種別手数料、離職状況について」をまとめています。医療・介護・保育の4職種の平均は次のとおりです。

職種平均手数料率(令和6年度実績)資料の集計欄
医師22.0%p.3の全体平均
看護21.6%p.3の全体平均
保育24.3%p.3の全体平均
介護20.2%p.3の全体平均

出典:厚生労働省「職業紹介事業における職種別手数料、離職状況について」p.3(令和6年度手数料実績、令和7年10月末時点)。事業所ごとの値の単純平均で、就職件数による重み付けはありません。p.5の離職率との散布図は対象事業所が異なり、その平均とは区別しています。

同じ資料によると、医師・看護・保育・介護・一般事務は「20.1〜30.0%」の区分の事業所が多く、管理職・IT(情報処理・通信技術者)・金融などの専門職・営業は「30.1〜40.0%」の区分が多いとされています。

6か月以内の離職率:全国と地域ブロック別

離職率は、紹介で無期雇用に就いた人のうち、6か月以内に辞めた人の割合です。厚生労働省の資料「地域ブロック別の職種別離職率について」(令和5年度実績)の値は次のとおりです。かっこ内は、辞めたかどうか紹介会社が把握できなかった「判明せず」の割合で、離職率とは別に数えます。

地域医師看護保育介護
全国4.8%(0.1%)12.9%(0.3%)14.5%(1.1%)19.9%(0.6%)
北海道0%(0%)12.7%(0.2%)12.9%(0%)20.7%(0%)
東北1.9%(0%)10.2%(0.1%)11.0%(0%)21.1%(0.2%)
南関東5.7%(0%)12.3%(0.3%)14.8%(2.3%)17.3%(0.9%)
北関東・甲信2.9%(0%)17.9%(0.3%)13.6%(0%)17.3%(0.3%)
北陸0.9%(0%)13.6%(0.2%)15.0%(0%)18.7%(0.9%)
東海2.0%(1.2%)12.4%(0.4%)15.1%(0.3%)22.2%(0.1%)
近畿2.9%(0.4%)14.0%(0.4%)14.4%(0.1%)20.1%(0.9%)
中国3.2%(0%)13.8%(0.3%)14.4%(0%)25.1%(1.4%)
四国16.4%(0%)24.8%(0.2%)16.7%(0%)27.1%(1.8%)
九州2.1%(0%)13.7%(0.4%)14.1%(0.1%)24.7%(0.1%)

出典:厚生労働省「地域ブロック別の職種別離職率について」(令和5年度実績、資料出所は職業紹介事業報告)。地域は紹介会社の事業所の所在地で分けたもので、求人施設の所在地ではありません。

注意したいのは、地域の区切りが「紹介会社の所在地」だという点です。東京の紹介会社が地方の求人を紹介した場合は、南関東の値に入ります。また、事業所が少ない地域は、数社の結果で値が大きく動くことがあります。

手数料率が高い会社ほど辞めやすい?

「手数料が高い会社は、合わない職場にも押し込むのでは」と心配する人もいます。厚生労働省は、医師・看護・保育・介護の事業所ごとの手数料率と離職率を並べて調べ、手数料率の高低で離職率に大きな差は見られなかった、としています。

ただし、これは事業所全体の傾向です。1社ずつの良し悪しを示すものではありません。手数料率は会社を選ぶ決め手というより、ほかの数字とあわせて見る参考情報と考えるのがよいでしょう。

自分の職種で各社の数字を見る手順

  1. この記事の表で、自分の職種と地域の平均(離職率)を確かめます。
  2. 転職エージェント公開データ一覧で、気になるサービスの許可番号・6か月以内の離職率・「判明せず」を見ます。
  3. 年度と職種をそろえて比べます。各社の数字は運営会社(許可番号)単位で、医師以外・保育以外の職種も合算されている場合があります。
  4. 「判明せず」が多い会社は、離職率が低く見えることがあります。読み方は公開データの読み方で解説しています。

職種別にまとめた記事もあります:保育士の転職サイトを厚労省データで比べる、医師の転職エージェントを公開データで比べる。

よくある質問

Q. 保育の手数料率が高いと、求職者の負担が増えますか?
A. 紹介手数料は求人企業(保育園など)が払うもので、求職者が払うものではありません。職業安定法では、有料職業紹介事業者は原則として求職者から手数料を取れません。

Q. 介護の離職率19.9%は高すぎませんか?
A. 全国の平均値です。地域ブロックでは17.3%〜27.1%と幅があります。各社の値は、同じ職種・同じ年度の平均と比べて読むのが基本です。

Q. 営業やITの手数料率の平均はいくつですか?
A. 厚生労働省の資料では、これらの職種は「30.1〜40.0%」の区分に入る事業所が多いとされています。各社の職種別の値は人材サービス総合サイトで確認できます。

参考にした情報(確認日:2026年10月27日)

ダラシロ
ダラシロのひとこと

給料と、帰ってからの時間。両方並べてみよう。