医師の転職エージェントを公開データで比べる|許可番号・就職者数・離職率・手数料率
平均手数料率は厚生労働省資料p.3の全体平均です。離職率の全国値は別資料・別年度のため、同じ集団の関係や因果を示すものではありません。
※この記事にはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を含む場合があります。確認日:2026年10月27日
結論
- 医師の紹介手数料率の平均は22.0%(令和6年度実績)、紹介で常勤(無期雇用)に就いた医師の6か月以内の離職率は全国4.8%(令和5年度)です。離職率は看護・保育・介護より低い水準ですが、手数料率が4職種で最も低いわけではありません。
- 医師向けサービスの公開データは運営会社(許可番号)単位です。薬剤師や看護師など医師以外も合算されている場合があり、医師だけの離職率は各社の一覧からは分かりません。
- 医師の紹介は、非常勤やスポット(短期)の仕事が多い会社もあります。常勤の就職者数だけでなく「4か月未満の有期」の実績も見ると、会社の特徴がつかみやすくなります。
医師の平均値:各社の数字を読む基準
厚生労働省の資料によると、医師の紹介手数料率の平均は22.0%(令和6年度実績、事業所ごとの単純平均)です。6か月以内の離職率は全国4.8%(令和5年度実績)で、看護12.9%、保育14.5%、介護19.9%より低くなっています。
地域ブロック別に見ると、医師の離職率は北海道0%から四国16.4%まで幅があります。ただし地域は紹介会社の事業所の所在地で分けたもので、医療機関の所在地ではありません。また医師を扱う事業所は数が少ないため、地域の値は数社の結果で大きく動くことがあります。くわしくは職種別の手数料率と離職率をご覧ください。
主な医師向けサービスの公開データ
厚生労働省「人材サービス総合サイト」の事業所詳細から、医師の紹介を扱う主なサービスの運営会社の数字をまとめました。並びはサービス名の五十音順で、順位ではありません。
| サービス(運営会社) | 許可番号 | 無期雇用の就職者(令和6年度) | 6か月以内の離職率(令和6年度) | 4か月未満の有期就職(令和6年度、人日) | 医師の手数料実績率(令和7年度) | 返戻金制度 | 医療分野の適正事業者認定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 医師転職ドットコム(株式会社メディウェル) | 01-ユ-010052 | 456人 | 11.8% | - | 23.2% | 有 | 有(01022(2)) |
| エムスリーキャリア(エムスリーキャリア株式会社) | 13-ユ-304437 | 6,441人 | 7.2% | 73,270 | 24.0% | 有 | 有(01013(2)) |
| ファルマスタッフ(株式会社メディカルリソース) | 13-ユ-010743 | 2,163人 | 11.4%(判明せず5.9%) | - | 21.3% | 有 | 有(01015(2)) |
| マイナビDOCTOR(株式会社マイナビ) | 13-ユ-080554 | 27,895人 | 11.9%(判明せず18.5%) | - | 上位5職種に掲載なし | 有 | 有(01014(2)) |
| 民間医局(株式会社メディカル・プリンシプル社) | 13-ユ-040295 | 309人 | 4.5% | 69,279 | 20.8% | 有 | 有(01017(2)) |
出典:人材サービス総合サイトの各事業所詳細(確認日:2026年10月27日)。離職率は令和6年度の欄の「離職者数÷無期雇用の就職者数」で計算。数字は運営会社(許可番号)単位で、医師以外(薬剤師・看護師・事務など)も含みます。サービス単体・医師だけの数字ではありません。「-」は今回の確認で数字を取得していない欄です。
表から読み取れることは次のとおりです。
- 掲載4社の医師の手数料実績率は20.8〜24.0%:全体の平均は22.0%ですが、年度や集計方法が異なるため、各社の優劣を示す比較ではありません。
- 離職率は医師平均4.8%と単純に比べられない:多くの会社は医師以外の職種も合算しているため、医師だけの平均と並べると高く見えることがあります。
- マイナビは医師の手数料率が出ていない:手数料実績率は就職件数の多い上位5職種だけが公開されます。医師の欄がないのは、看護師など他の職種が上位にあるためと考えられ、ゼロという意味ではありません。
常勤の紹介と、非常勤・スポットの違い
人材サービス総合サイトの「就職者数」は、4か月以上の有期と無期雇用(常勤など)の人数です。これとは別に、4か月未満の短い仕事は「人日」(のべ日数)で公開されています。
たとえば民間医局の運営会社は、令和6年度に無期雇用の就職者が309人なのに対し、4か月未満の有期就職が69,279人日あります。非常勤やアルバイトの紹介が多い会社では、無期雇用の就職者数だけ見ると規模を小さく読み違えることがあります。常勤の転職を考えているなら「無期雇用の就職者数」、スポット勤務も探すなら「4か月未満の有期」の欄を見るとよいでしょう。
なお、求人を掲載するだけのサイト(求人広告・募集情報等提供)は職業紹介とは別の事業で、この公開データの対象外です(違いは紹介と求人サイトの違い)。
同じ会社の別ブランドを見分ける
医師向けのサービスには、運営会社が同じで名前が違うものがあります。比較記事でこれらを別々に並べると、同じ数字が二重に数えられることがあります。
- 許可番号が同じなら、公開データは同じ集計です(例:マイナビは看護師・薬剤師・保育士なども同じ13-ユ-080554)。
- サービス名と運営会社は、公式サイトの会社概要や利用規約の欄で確かめられます。
- 複数のサービスに登録しても、同じ許可番号なら実績の数字は増えません(別のエージェントを選ぶとき)。
運営会社や許可番号を確かめられていないサービスは、この記事の表に入れていません。ほかのサービスの数字は転職エージェント公開データ一覧で確認できます。
よくある質問
Q. 医師の紹介手数料は年収の何%くらいですか?
A. 厚生労働省の集計では、医師の手数料率の平均は22.0%(令和6年度実績)です。手数料は医療機関が払うもので、医師が払うものではありません。
Q. 離職率が4.8%より高い会社は避けるべきですか?
A. 4.8%は医師だけの全国平均です。各社の数字は医師以外も合算した運営会社単位の値なので、そのまま比べると判断を誤ることがあります。「判明せず」や年度もそろえて見てください。
医師の仕事や働き方については医師の職種ページもご覧ください。
給料と、帰ってからの時間。両方並べてみよう。