元リク:リクルートに行くとキャリアアップに繋がりやすい理由

更新: 2022.1)


元リクルート出身の起業家

人材輩出企業、成長環境と言えば、「リクルート」を挙げる方も多いと思います。リクルートは創業時から、「圧倒的当事者意識」や「起業家精神」、「個の尊重」などの企業理念を掲げ、多くの起業家を輩出し、世の中に大きな影響をもたらしています。

このコラムでは、「元リクルート出身の起業家」と「起業家輩出やキャリアアップを促進する仕組み」について説明していきます。

■ リクルート出身の起業家(抜粋)

起業家 企業
小笹芳央氏 株式会社リンクアンドモチベーション
杉本哲哉氏 株式会社マクロミル
平尾丈氏 株式会社じげん
井上高志氏 株式会社LIFULL
須藤憲司氏 株式会社Kaizen Platform
工藤智昭氏 株式会社ジーニー
加藤貴博氏 株式会社ジモティー
篠塚孝哉氏 株式会社Loco Partners
安川秀俊氏 株式会社ゴールドクレスト
多田弘實氏 株式会社キャリアデザインセンター
経沢香保子氏 株式会社キッズライン
古川健介氏 アル株式会社

上記は一部の方にはなりますが、なぜこれだけの起業家をリクルートが輩出できるのかについて見ていきたいと思います。

■ 圧倒的当事者意識の醸成

起業にせよ、所属企業の成長貢献にせよ、全ての自分事として捉えて、取り組むことが重要な中で、リクルートでは、「圧倒的当事者意識」を培われると言われています。

具体的には、「あなたはどう思うのか?/どうしたいのか?」を常に問われ、「自分の発言に対して、それを実行させる」、「考え抜く、やり抜く」事を重視される。
他責ではなく、他人事ではなく、すべて自分事として捉えて行動する事が当たり前の環境にいることで、自ら考え抜き、成果を出すまで行動出来る人材へと昇華されます。

「自ら機会を創り出し機会によって自ら変えよ」という言葉も有名だと思いますが、機会は誰かに与えられるものではなく、自身で創り出し、自身を成長させるという点にも特徴が出ています。
また、リクルートのバリューズ(大切にする価値観)の1つに、「新しい価値の創造」が掲げられていることで、自然と新しい価値を創り出すことに意識が向き、社会課題に対して培われたスキルとスタンスで起業する方も多いのだと思います。

「新しい価値の創造」
世界中があっと驚く未来のあたりまえを創りたい。遊び心を忘れずに、常識を疑うことから始めればいい。良質な失敗から学び、徹底的にこだわり、変わり続けることを楽しもう。

■ あなたはどうなりたいのか?Willを求められる

リクルートの人材育成の仕組みとして、「Will-Can-Must」の枠組みがあることをご存知の方も多いと思います。

  • Will:この仕事で成し遂げたい事、中長期での想い・実現したい事
  • Can:あなたの得意な事/出来る事、逆に苦手な部分
  • Must:会社目線での自身のミッション、やるべき事

を組み合わせている仕組みです。

多くの企業は、CanとMustによって、自身の目標や能力形成を上から与えられますが、リクルートでは、自分がどうなりたいのかというWillを重要視しています。
キャリアの本質は、自分がどうありたいのか(Will)を定め、そのためにCan(能力形成)をしていき、Must(やるべき事)を高次なレベルで達成していく事なので、このフレームで考え続ける事は、自身のキャリアを常に考えることにもなります。

■ 会社全体として、人を「本気」で育てる

リクルートでは、人材開発委員会というメンバーの成長計画や配置、マネジメント方法などを話す場が設けられています。業務の隙間ではなく、時間をかけて、本気でメンバーの可能性を広げるために考え抜く。
リクルートのバリューズの1つに、「個の尊重」が掲げられており、メンバーレベルでも浸透していることも、強さの1つだと私は思います。

「個の尊重」
すべては好奇心から始まる。一人ひとりの好奇心が、抑えられない情熱を生み、その違いが価値を創る。すべての偉業は、個人の突拍子もないアイデアと、データや事実が結び付いたときに始まるのだ。私たちは、情熱に投資する。

■ 成果を可視化し、承認し、成長させる

リクルートは成果を表彰する仕組みも他社と比較しても、大々的で派手で圧倒的に力を入れています。会社・部署ごとによって異なる表彰の仕組みや全社での数多くの表彰があり、表彰だけでなくその場を通じたナレッジシェアをします。
表彰制度によって、褒める・讃える・承認するという仕組みは、その対象者のエンゲージメント向上は勿論のこと、周囲の人も、目指したいという気持ちを醸成させ、モチベーション向上と成果創出を促進する仕組みでもあります。

他にも多数の育成スキームがありますが、リクルートに所属することで、どんな環境でも成果を出すためにビジネスパーソンとして最も重要なスタンスが身に付けられることは、キャリアアップに繋がるのだと思います。

■ リクルートアルムナイ

リクルートの方と話すと分かりますが、リクルートでは退職という言葉は使われず、「卒業」と呼び、応援する風土があります。リクルート出身者は、辞めた後もリクルートへの愛着が強く、元リクと呼ばれ、辞めた後の繋がりも強いことも特徴です。

卒業後も、元リクとして繋がり、共に成長・貢献しようとしていることも、起業のみならず転職においても、成果を出しやすいことに繋がっていると感じます。

キャリアデータベースでは、リクルート出身者のキャリア(どこから転職したのか、どこに転職したのか)も見ることが出来ますので、是非使ってみていただけると幸いです。

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