これからの時代に求められるキャリアマネジメント

キャリアは意思をもって、自分でマネジメントする対象になる

キャリアデータベースにて、本コラムを読んでくださっている方は、「キャリア」に非常に関心が高い方だと思います。自身がより良く生きるために、キャリアを考える方は多いものの、具体的にどう考えて、どう行動していいかまで考えられている人が少ないのも事実です。

まずは、キャリアを取り巻く環境がどう変遷してきたのかを纏めてみました。

【キャリアを取り巻く環境の変遷】


キャリアマネジメント1.0 キャリアマネジメント2.0 キャリアマネジメント3.0
会社との関係性 終身雇用 転職含み雇用 転職前提雇用
複数企業前提雇用
個人スタンス・価値 会社・組織内の適応
(看板)
会社内での線形成長
(看板・ポジション)
自己の非連続成長・キャリアレバレッジ
(個の価値)
雇用形態 メンバーシップ 半メンバーシップ ジョブ型
プロ契約型
報酬制度 年功序列 年功序列&市場価値 市場価値
資産 肩書き・金銭 金銭 金銭+ソーシャルキャピタル
生き方 ワーク=ライフ ワークライフ
バランス
ワークライフ
ハーモニー
学び方 実務での学び 実務に紐づく
実務外の学び
将来を見据えた
戦略的学習

■会社との関係性

令和になり、これからの時代は、「1社」で働く時代は終わりを迎え、「複数企業」にて働く前提となる、いわゆる「転職前提社会」になっていきます。人生100年時代の中、企業の寿命や社員の1社あたりの労働寿命が縮む中で、1社で勤め上げることが難しいことは容易に想像できます。現に、東京商工リサーチが発表した、一般的には安定企業と言われる「上場企業」を対象にした、早期・希望退職募集も不確実の時代の中で増えており、2020年は93社18,635名にも上ります。そして、転職も当たり前の世の中になってきました。

■個人視点

上記の会社との関係性により、社内でのポジションを上げていくという線形的な成長だけではなく、市場を見た上で、自身としての価値を高めていく必要があります。特に、これからジョブ型契約・プロフェッショナル契約という形で、職種・機能ベースでの採用が進む中では、より市場価値(社内だけで通用する価値ではなく、マーケットに必要とされる価値)を高めていくことを意識せざるを得なくなります。

そのためには、現在の業務遂行の面だけではなく、マーケットニーズや自身のキャリア到達点から逆算して、足りない部分を戦略的に学び続けることや、人的資産を積み上げていくことで、レバレッジを効かせて成長していくことが重要となります。

キャリア面においても、場当たり的ではなく、会社でのステップアップ、職種でのステップアップを念頭に取り組む必要があり、その材料として、キャリアデータベースを活用していただければ嬉しく思います。

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