キャリアの下方硬直性とは

キャリアの下方硬直性を知る

キャリアの下方硬直性という言葉をご存知だろうか。「役職の下方硬直性」とも言われます。

仕事は、責任と権限で端的に示されます。つまり、どういう仕事をどういう立場でやってきて、成果を出してきたかです。役職が上がるにつれて、責任も増え、やるべき事が上位にあがり、経営に近づいていきます。
社長には社長の仕事、役員には役員の仕事、マネージャーにはマネージャーの仕事、メンバーにはメンバーの仕事。その仕事によって、求められる視座・視野・視点が異なり、これは座学ではなく実務でしか本当の意味で得られません。そこでしか経験しえない苦労や葛藤、痛みや喜びがあり、その経験は思った以上に希少な価値となります。

そのため、転職時において、メンバー経験しかしていない人が、転職でマネージャーポジションになるという事は殆どありません。逆に、マネージャーポジションを経験している人は、次もマネージャーポジションになります(勿論、会社の規模等にも拠って例外もありますが)。つまり、ポジションは下方に落ちることがないという意味で、下方硬直性と呼ばれています。

もちろん、起業をすれば社長ですし、意図して転職で役職を落とすこともありますが、一般的には市場はそう捉えていると考えるといいでしょう。
キャリアデータベースで見ても、役員ポジションであるCxOは得てして、次のポジションでもCxOを担っていることが分かります。

これから自身の働き方は一気に多様化され、企業の淘汰は勿論のこと、技術進展によって無くなる職種すらあります。ただし、経営をしていく、経営にインパクトを与えることが出来る職種は無くなりません。

自身がどのような環境に身を置き、次にどう選択して、次に繋げて、将来の自分を形創るかが重要であり、その指標のためにも、キャリアデータベースを活用いただけますと幸いです。

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